砂肝のビアフリット

揚げ物って美味しいですよね。
カロリーなど健康面での心配はたしかにありますが、それでも美味しい。
なんなんでしょうか、あの魅力は。
しかしとても美味しいのですが、後片付けの大変さもあるので家では揚げ物を作らない、という方も多いのでは?
僕も家ではまったく揚げ物は作りません。
揚げ物を食べたくなったら外食すればいい、と思ってるくらいです。
ということで今日は黒板メニューの揚げ物「砂肝のビアフリット」について。

フリットって何?

日本の言葉であればなんとなく料理の想像がつきますが、海外の言葉だとどういう料理か想像がつかないこと多いですよね。
つまり「ビアフリット」ってなんのことやらって人もいるでしょう。
ですから、まずはそこから始めましょう。

「ビア」はビールのことです。
揚げ物の衣にビールを使用しているよ、という意味合いで名前に組み込まれることが多いです。
どこでも使用しているパターンではありませんが、洋風の飲食店ではメニューで見かけることもよくあります。
ビールを使っているからといって食べたら酔うことはないのでご安心を。
揚げている間にアルコールは飛んでしまいます。

「フリット」はイタリア語で、「揚げる」という意味です。
実際に現地で見たり聞いたりしたわけではありませんが、話によるとイタリアではフリットで「揚げ物料理」のことを指すようです。
これが英語になると、フリッター。
どちらも洋風の飲食店でなければメニューでも見かけないかと思います。
揚げ物にもいろいろ種類はありますが、日本でフリットは「衣をつけた揚げ物」が一番イメージに近いかと。
衣ではありますがパン粉を使用したものはフリットと呼ぶことがありません。
もちろん、素揚げもフリットと呼ぶことがありません。
その衣も特徴があります。
衣に「メレンゲ」を使用したり「ビール」を使用したりして、ただの揚げ物とは食感が異なるものとして完成します。
バーレイビレッジはビアフリットなのでもちろん後者のビールのパターン。
フリットという言葉が日本では独自の定着をしたので、このイメージは日本ならではと思っていてください。
海外に行ったときにフリットを注文したら思ってたフリットと異なる揚げ物が出てくることもあるでしょう。
日本の寿司が海外ではまた違うスタイルになっているように。

ビアフリットの衣にヒューガルデン

バーレイビレッジ現在の黒板メニューである砂肝のビアフリットの衣にはビールを使用しています。
お店には樽生ビールで「ハートランド」「ギネス」「ヒューガルデン」の3種類があり、そして時期で異なる「ゲストビール」の枠が1つ。
今回のビアフリットの衣にはヒューガルデンを使用してみました。
ギネスは色味の問題もありますし、ゲストビールは種類によって変化しますので、ハートランドかヒューガルデンどっちにしようかと実際に試作してみたのですが、味がやっぱり違うんですよね。
もちろんどちらも美味しかったです。
ですが、今回はヒューガルデン!
ヒューガルデン自体の爽やかな風味が砂肝独特の風味と食感にマッチしているな、と。
揚げ物ではありますが、軽やかに仕上がりパクパクと食が進みます。
添えているレモンを絞りかければよりサッパリとした味に。
ガッツリ派の方にはすみません、という感じです。
生ビールはもちろんハイボールとも相性が良いので、ぜひ試してみてください。